話は通じてるのか?


夜露死苦

文章での発信で重要なこと。それは受け取り手の呼吸を読んだ上で文章を書くこと。文章を受け手の呼吸に合わせる、ということでもある。

読みやすいことは必須だけど、心地よく読めるようにするのも当然だと思ってください。


パソコンのアプリで入力し、出てきた漢字をそのまま使うことは避けましょう。場面によってはひらがなにすべきところもある。より適切な漢字表現もありうる。表記が適切かどうか、判断する習慣を持つべきと思う。

読みづらい漢字表現の例:躊躇う、恣、逸早く、直ぐ、長閑、等閑、齟齬、傍ら、流石、挙って、迂闊、何れ、堪った、欠片、他所、二進も三進も、後目に、強ち、強か、疎か、弁え、塗れる、丁度、躓く、悉く、勿論、夫々、露に、追々、尤も、予て、労う、労る、蔑ろ、寧ろ、貪る、弄る、順う、却って、殊の外、捗る、逼られる、我武者羅、有耶無耶。どれだけ読めますか。

これらはネット記事から拾いまくったものです(ちょっとくどかったか)。こんなのはネット上でごく普通に出てきます。こんな漢字がうじゃうじゃ出てきたら読む気なくします。


読めりゃ漢字でもいい、というわけではありません。漢字の多い文章は重たく硬く感じられる。ひらがなにしたほうがいい場合は多い。例:する事も出来る、勿体ない、殆ど、一向に、何とか、決して、取り立てて、詰まらない(面白くないの意味で)、相応しい、〜毎(ごと)、猶、惨たらしい、不味さ、沢山(たくさん)。これらもネットから拾ったものです。

読みが複数あって、それぞれ意味が異なってくる漢字も、使用は慎重に。例:方(ほう・かた)、面(めん・つら)、様(さま、よう)。

日本語ソフトが提示した変換候補を直さずにそのまま使う。そんな主体性のない姿勢ではろくな文章が書けません。日本語ソフトに楯突くぐらいであるべきです。

自分では書けない漢字だけど、変換で出るから使ってるという人。これからは使う漢字を自分で書けるものだけに限定してほしい。それぐらい厳しく制限したほうが文章はよくなる。


同じ接続詞を文頭に並べる(それから〜。それから〜。)。同一の助詞を連打する(◯◯が◯◯が、◯◯で◯◯で)。文末で同一の書き方を続ける(〜です。〜です。〜です。)。だらけた一本調子になって、ブサイク。同一接続詞の連打は、口癖を文章化してる可能性がある。話し言葉と書き言葉は別物です。

文章初心者ほど使いたがるのは、接続詞。大半は抜いても意味が通じるのに、挿入するから文章がだらける。例:そして、だから、それで、しかし、なのに。

体言止めを適度に混ぜると一本調子になるのを防げます。もちろん体言止め連打も、効果を計算した上でを除き、避けるのが賢明。


読点(、)を適切な位置に挿入する。これは先に書いた「文章を受け手の呼吸に合わせる」につながる。

「。」で終わる一文を適度な短さにすること。一文の長い文章は読みづらい。修飾文節がてんこ盛りの文章は、何が言いたいのかわからない。

説明の重複は極力避ける。伝わりにくいかもと思って別の書き方でくり返すのはくどい。一度で伝わる文章にすべき。

基本的に一つの文章は簡潔で短くが鉄則。端的な表現はダラ長い文章よりも強く伝わる。

図表と箇条書きでの説明はやめる。全体のつながりはかえってわかりづらくなる。言葉で筋道立てて説明したほうがわかりやすい。やたら図を使いたがる人は、文章で説明するのが苦手で、逃げてるだけ。



わかりにくい書き方をする人には特有のパターンがある。「自分はわかってる、知っている」ことを「ほかの人もわかってくれる」と勝手に決めつけ、自分だけが理解できる書き方を通してしまう。そしてそのことに無自覚。

一つの原稿を書く人は一人だが、読む人は何人もいるし、いろんな人がいる。認識の異なるさまざまな人にこの言葉、文章が届くか、ということを考えてほしい。そのためにはしっかり自分の文章を見直ししてほしい。

自分一人がわずか10分の作業を怠ったせいで、百人の読み手(受け取り手)がトータルとして千分の時間をロスることにつながる。わかりにくい書き方をすることにより、他人が損失をこうむっていることをわかってほしい。


ひょっこり通信 2022.10.10

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