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アイリッシュトラッドの世界

アイリッシュトラッドに関しての本は図書館にほとんどなく、ネットに関連の日本語サイトもなかなか見つからない。そんなにマイナーな世界だったのかと、意外な思いがします。個人的にはJ−POPよりもメジャーな世界です。思い立っていきなりページを作ってしまったので、まだ未完成です。気長に構築を見守ってください。


アイルランドの名曲を訪ねてみましょう

『サリー・ガーデン(ダウン・バイ・ザ・サリーガーデンズ)Down by the Sally Gardens』  エア。アイルランド伝承歌。 歌詞(シャナヒーのCDのヴァージョン) 古い家の庭に 月の光、満ちて 密やかに風渡り 眠る花を揺らす そのままの君でいいと 抱きしめてくれた人 幾千もの言葉より あの手の温もり 名も知れぬ花の色に 心ときめかせ 差し伸べた指先に 夜露が光る 過ちも争いも 今はただ懐かしく 涙のやさしさ 教えてくれた人 そのままの君でいいと 抱きしめてくれた人 幾千もの言葉より あの手の温もり あの手の温もり 元の詞 It was down by the Sally Gardens, my love and I did meet She passed the Sally Gardens, with little snow white feet She bid me take life easy, as the leaves grow on the trees But I was young and foolish and with her would not agree In a field down by the river, my love and I did stand And on my leaning shoulder, she placed her snow white hand She bid me take love easy, as the grass grows on the weirs But I was young and foolish, and now I am full of tears *詞は異なったヴァージョンもあります
伝承曲『麦の穂をゆらす風 The Wind That Shakes The Barley』  作詞:ロバート・ドワイヤー・ジョイス Robert Dwyer Joyce  作曲:不詳 I sat within the valley green I sat me with my true love My sad heart strove the two between The old love and the new love The old for her, the new that made me Think on Ireland dearly While soft the wind blew down the glen And shook the golden barley 'Twas hard the woeful words to frame To break the ties that bound us But harder still to bear the shame Of foreign chains around us And so I said, "The mountain glen I'll seek at morning early And join the bold united men While soft winds shake the barley" While sad I kissed away her tears My fond arms round her flinging The foeman's shot burst on our ears From out the wildwood ringing A bullet pierced my true love's side In life's young spring so early And on my breast in blood she died While soft winds shook the barley But blood for blood without remorse I've taken at Oulart Hollow And laid my true love's clay cold corpse Where I full soon may follow As round her grave I wander drear Noon, night and morning early With breaking heart when e'er I hear The wind that shakes the barley
歌詞は挙げませんが、アイルランドにはほかにも多数のトラディショナルの名曲があります。 多くは作曲者不明の伝承曲。 『アイルランドの美しい丘 The Hills of Ireland』  作曲:ドナカ・ルア・マクコネマラ 『アイルランドの女 Women of Ireland』  ショーン・オリアダの曲。スタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』のテーマ曲。 『イ・ジャコバイツ Ye Jacobites by Name』  スコットランドのトラッド。詩人ロバート・バーンRobert Burnsの詩から。 『エレノア・プランケット(エレナー・プランケット、エリナ・プランケット)Eleanor Plunkett』  タイトルはオキャロランが最後に仕えた主人の名。  作曲:ターロック・オキャロラン Turlough O'Carolan 『黄色い村の門 Geaftai Baile Bhui』  アイルランド民謡(エア)。  YouTube 『キャリックファーガス Carrickfergus』  地名。北アイルランド北西部の港町。 『キラヴィル Killavil』  ジグ。キラヴェル Killavelと表記するサイトもありますが、正しくはキラヴィル Killavil。  地名で、アイルランド北西部スライゴ州の州都。 『コヴェントリー・キャロル Coventry Carol』  16世紀のクリスマス・キャロル。作者不明。 『サイレント・オ・モイル Silent, O Moyle』  作曲者不詳。トマス・ムーアが神話を下敷きにして"Arrah, My Dear Eveleen"という曲に詩をつけたもの。  モイルはアイルランド北部の地名。 『ザ・モーニング・デュー The Morning Dew』  アイルランドの伝承曲。外せない名曲。 『ザ・ラーク・イン・ザ・クリア・エアー The Lark in the Clear Air』  アイルランド詩人サミュエル・ファーガソンが書いたといわれる詩に伝承曲のメロディがつけられた、とされる。  YouTube 『シーベグ・アンド・シーモア Sheebeg and Sheemore』  作曲:ターロック・オキャロラン。オキャロランの最初の曲。  「小さな妖精の丘と大きな妖精の丘」というような意味らしい。  『ザ・リトル・アンド・グレート・マウンテン』というタイトルも使われている。 『シューラ・ルーン Siuil A Run [Siu´il A Ru´n] / Shule Aroon』  イングランド兵としてフランスとの戦争に駆り出されたアイルランドの若者を思う娘の哀しい歌。  『帰ってきたジョニー Johnny Has Gone for a Soldier』や、ヒットした『虹に消えた恋 Gone the Rainbow』の原曲。  タイトルの意味は不詳。「道中ご無事で」といういいかげんな訳が出回ってるのでご注意。 『ジョージ・ホワイツ・フェイヴァリット George White's Favorite』  リール。訳すなら、「ジョージ・ホワイトさんの十八番(おはこ)」。 『スター・オブ・ザ・カントリー・ダウン The Star of the Country Down』  北アイルランドの古いバラッド。作詞はCathal McGarvey。 『すばやき戦士(素早き戦士、モ・ギレ・マー)Mo Ghile Mear』  18世紀のスコットランドの女勇士、フローラ・マクドナルドをたたえるアイルランドの歌。  Sean Clarach Mac Dhomhnaill [Sea´n Cla´rach Mac Dhomhnaill](1691-1757)の作。 『ダニー・ボーイ Danny Boy』  エア。  またの名を『ロンドンデリーの歌(ロンドンデリー・エア)Londonderry Air』、  『デリー地方の歌 Irish Tune from County Derry / Air from County Derry』  作曲をグレインジャーとする場合もある。  作詞はフレデリック・ウェザリー(フレデリック・エドワード・ウェザリ)Frederic Edward Weatherly。 『デクラン Declan』  作曲:ドーナル・ラニー Donal Lunny。デクラン・マクニール Declan McNeal? を追悼した曲。  ジェフ・ベックはCD「フー・エルス」でフューチャーしている。  Donal Luny Declan 『ドーン・オブ・ザ・デイ(その日が夜明けになる時まで)The Dawning Of The Day』  アイリッシュ・エア。作曲はThomas Connellan。 『ドラフト Carolan's Draught』  作曲:ターロック・オキャロラン  大江光の『夢』の原曲。っていうよりは無意識の盗作というやつですね。 『トラリーの薔薇(トラリーのバラ、ローズ・オブ・トラリー)The Rose of Tralee』  アイルランド南西部ケリーの民謡。トラリーは地名。  この名を冠した女子のコンテストが毎年トラリーで夏に開催される。 『ドロゥジー・マギー(ドラウジィ・マギー、ドロージー・マギー)Drowsy Maggie』  リール。意味は「だらけたマギー」。  『ドロシー・マギー』という表記をやたら見かけるけど、こんな簡単な英語を読み間違えないでください。  ドロシーもマギーもファーストネームです。 『庭の千草 The last rose of summer』  作曲はジョージ・アレキサンデー・オズボーン George Alexander Osborne。  作詞はトマス・ムーア Thomas Moore。 『春の日の花と輝く Believe Me, If All Those Endearing Young Charms』  19世紀のフォークソング。トマス・ムーアが詞を入れている。 『ファニー・パワー Funny Power』  作曲:ターロック・オキャロラン  ファニー・パワーはオキャロランが勤めていた屋敷の主人の名前。  穏やかなメロディーです。  曲はあまり知られていませんが、北海道のグループ、ハード・トゥ・ファインドの演奏があります。 『フォギー・デュー The Foggy Dew』  年若い愛人たちに捧げる哀悼の歌。 『マーカス・ハーノンズ・エア Marcus Hernon's Air』  作曲:ジョン・マッデンJoanie Madden 『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン My Heart Will Go On』  作曲:ジェームズ・ホーナー。映画『タイタニック』の愛のテーマ。 『まぶねのなかでしずかに Away in a Manger』  ブリテン島では有名なクリスマス・キャロル。 『モヤスタ・リール Moyasta Reel』  モヤスタはクレアClare地方の地名。曲はよほどマイナーなのか、ほとんど情報が見つからない。 『ラグラン・ロード On Raglan Road』  パトリック・カヴァナー Patrick Kavanaghの詞による歌。 『ラメント・フォー・レムリック(リムリックの哀歌、リムリック・ラメンテーション)Lament for Limerick』   『ロンドンデリー・エア』 → 『ダニー・ボーイ』





■アイルランド(周辺)音楽用語辞典■
アコーディオン
 accordion(英)
蛇腹式の楽器の一種。昔は手風琴という呼び名もあった。同類にバンドネオン、コンサーティナがある。鍵盤式を鍵盤アコーディオン、あるいはピアノ・アコーディオンといい、ボタン式をボタン・アコーディオンという。ボタン式のほうが素早いキー移動ができるという特徴がある。アイルランドではボタン・アコーディオンが主流。
イルン・パイプス(イーリアン・パイプス、イリアン・パイプス、ユーリアン・パイプス)
 uilleann pipes, uilliean-pipes(アイルランド)
アイルランドのバグパイプ。右腕を使ってふいごで袋に空気を送り込み、左腕で袋を押さえてパイプから音を出すしくみの楽器。世界的にも珍しい「吹かない」管楽器。
エア(エール)
 ayre, air(英)
もとは16世紀末から17世紀にかけての英国の歌曲。「歌」の意味で、ゆったりと歌うような曲をさす。組曲の中では旋律的な小曲にあてる。日本では主として口パクの形態模写のことをさす。
ケーリー(ケイリー)
 Ceilidh(アイルランド)
アイルランドやスコットランドの伝統的なダンスパーティー。もともとはゲール語で「人の集まり」を意味した。ケリー・ジョークで知られるケリーKerryはアイルランドの地名で、無関係。
ケルト音楽
 Celtic traditional music(英)
ケルト文化圏の伝統音楽、または伝統音楽に根ざした新作のポピュラー音楽。アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランスのブルターニュ、スペインのガリシア、カナダなどに広がる音楽圏。米国のアパラチアなどもケルト音楽圏といえる。ケルトの音楽家は、フィドルやヴォーカルなどで少々音程の怪しい人が多いが、あまり気にしてない様子。アイリッシュトラッドのミュージシャンはケルトと呼ばれるのをいやがる。
コンサーティナ(コンチェルティーナ)
 concertina(英)
両手で持って弾く手風琴の一種。小型のボタン・アコーディオンのようなもの。
ジグ
 jig(英)
八分の六拍子、または八分の九拍子の舞曲。トゥルル、トゥルルという、アイリッシュ特有のリズムに乗せて演奏される。クラシック音楽のジーグ(ジグ)gigue(仏)と基本的には同じだけど、演奏イメージはかなり異なる。
ステップ・ダンス。
 step dance(英)
上半身を動かさず、足だけで踊るダンス。
セット・ダンス
 set dance(英)
アイルランドの伝統的なダンスの一つ。八人一組で踊る。
チャンター
 chanter(英)
歌い手。聖歌隊員。あるいはバグパイプの主唱管。
ティン・ホイッスル
 tin whistle(英)
金属製のシンプルな構造の縦笛。リコーダーと違い、裏側には穴が空いてない。ホイッスルと略すこともある。
トラッド(トラディショナル)
 trad. (traditional)(英)
各地域の伝統的な音楽。もしくは伝統的な音楽をベースにした音楽。
ハーディ・ガーディ
 hurdy-gurdy(英)
古い民族楽器。バロック音楽から乞食の物乞いにまで広く使われた。棹のない弦楽器で、ふいごで空気を送り込む。最近また見直されて復活してきている。フランス語ではヴィエル・ア・ル、スペイン語はビオラ・デ・ルエダ。
ハイランド・パイプス
highland pipes(英)
スコットランドのバグパイプ。口で袋に空気を送り込み、袋を押さえて音を出す。
バウロン(ボーラン、ボズラン、ボワラン)
 bodhran
片面に山羊革を張った太鼓。民族音楽に使用される。
ご当地のアイルランドでは、バウロン奏者は嫌われ、セッションでは白い目で見られるそうです。場とタイミングをわきまえず大きな音を出し、無粋に鳴らす輩が少なくないということで。貧乏なバウロン奏者が一人亡くなった時、葬儀費用すらないので、仲間のミュージシャンがパブで1シリングずつのカンパを集めたことがありました。一人のフィドラーが「何のカンパだ?」と聞いたので、「バウロン奏者が一人亡くなったので、葬儀のために1シリングずつの集めてるんです」と言ったところ、フィドラーは2シリング放って、「これでバウロン奏者を二人葬ってくれ」と、言ったとか。
バグパイプ
 bagpipe(英)
風笛。ヨーロッパを中心とした各国の民族音楽で用いられる楽器。袋に息を吹き込むタイプが主流だが、アイルランドではふいごで空気を送り込むイーリアン・パイプス(イルンパイプ)uilleann pipesが使われている。 → イルン・パイプス
ギリシアのバグパイプはツァンブーナtsambouna、ハンガリーのバグパイプはドゥーダdudaという。
フィドラー
 fiddler
フィドル=ヴァイオリンだが、フィドラーとヴァイオリニストは微妙にニュアンスが異なる。フィドラーには侮蔑的あるいは自虐的な意味合いがある。譜面を読めるのがヴァイオリニスト、読めないのがフィドラーだというジョークがある。『屋根の上のバイオリン弾き』は、正しくはヴァイオリニストではなく、フィドラー。
ブズーキ
 bouzouki
ギリシャ起源の撥弦楽器。胴はマンドリン型。
ホイッスル → ティン・ホイッスル
ホーンパイプ
 hornpipe(英)
速い動きを伴う活発な舞曲。
ボタン・アコーディオン → アコーディオン
リール
 reel(英)
きわめて速いテンポの舞曲。
リコーダー
 recorder(英)
リードをもたない縦笛の一種。もとは木製だが、今は樹脂製のものが多い。ブロックフローテとも呼ぶ。
リルティング
 lilting(英)
口三味線。適当に母音と子音を組み合わせて歌う。意味は「うきうきした」。







アイルランドを含む各地ケルトのミュージシャンについて、恣意的にご紹介

  ミュージシャン名  主な曲名など(適当)
アヌーナAnuna [Anu´na] 『サイレント・オ・モイルSilent, O Moyle』
『シューラ・ルーン(シューリ・ルゥ)Siuil A Ruin [Siu´il A Ru´in]』
アイルランドの混声グループ
エディ・リーダーEddi Reader 『ザ・ロウランズ・オブ・オランダThe Lowlands of Holland』
アイルランドの歌手
カトリオナ・マクドナルド
Catriona MacDonald
『The Lost Ponytail』
スコットランド、シェトランド諸島出身のフィドラー
ジ・エイリアス・アコースティック・バンド
The Alias Acoustic Band
『フォギー・デューFoggy Dew』
アイルランドのグループ
シニード・オコナー
(シンニード・オコナー、シネイド・オコナー)
Sinead O'Connor [Sine´ad O'Connor]
『ラグラン・ロードOn Raglan Road』
アイルランドの歌手
シャナヒーShanachie(日本) 『妖精の王King of the Fairies』
『An Mhaighdean Mhara (Mermaid)』
大阪の女性ばかりの四人組
グループ名はアイルランド語で「語り部」
シャロン・シャノンSharon Shannon 『キャヴァン・ポットホールズCavan Potholes』
アイルランドのアコーディオン奏者
ショーン・オリアダ
Sean O Riada [Sea´n O´ Riada]. Sean O'Riada
『アイルランドの女Women of Ireland / Mna na h Eireann [Mna´ na h E´ireann]』
デイヴィ・スピラーンDavy Spillane 『ミッドナイト・ウォーカーMidnight Walker』
『シー・オブ・ドリームスSea of Dreams』
アイルランドのパグパイプ奏者・作曲家
トゥアロウ・オカロラン
Turlough O'Carolan, Turlough Carolan
『フェアウェル・トゥ・ミュージックFarewell to Music』
アイルランドのハープ奏者
ドーナル・ラニーDonal Lunny 『ディクランDeclan』『クールフィンCoolfin』
アイルランドのミュージシャン・プロデューサー
トマス・ムーアThomas Moore 『サイレント・オ・モイルSilent, O Moyle』
アイルランドの作詞家
ナイトノイズ
Nightnoise
『砂時計Hourglass』
アイルランドのトラディショナル音楽のグループ
ナリグ・ケイシーNollaig Casey 『真珠の海』
アイルランドのヴァイオリニスト
ニーヴ・パーソンズNiamh Parsons 『Done With Bonaparte』
アイルランドの歌手
ビエイト・ロメロBieito Romero 『天国があるさ(巡礼者の行進曲)Hai un Paraiso』
スペイン・ガリシアの作曲家
ルアル・ナ・ルブレのメンバー
ビル・ウィーランBill Whelan 『バリムン・レガッタThe Ballymun Regatta』
アイルランドのミュージシャン
マイケル・オドネル → ミホール・オ・ドーナル
ミホール・オ・ドーナル(マイケル・オドネル)
Meehall O'Donnell, Micheal O Domhnaill
『砂時計Hourglass』
アイルランドの歌手・ギタリスト
モダン・アイリッシュ・プロジェクト
Modern Irish Project(日本)
『アビー・リール・セットAbbey Reel Set』
東京の三人組 fiddle大渕愛子、guitar長尾晃司、drums田嶋友輔
ルアル・ナ・ルブレLuar na Lubre 『天国があるさ(巡礼者の行進曲)Hai un Paraiso』
スペイン・ガリシアのグループ
ロン・カヴァナーRon Kavana 『フォギー・デューThe Foggy Dew』
アイルランドの歌手・ギタリスト


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