音楽図鑑


生活道具を絵の題材にしようと思っても、なかなか描けない。ものに対する執着心はもともと薄いけど、愛情も持ってないと感じる。

CDという媒体に愛情を感じなくても、中の曲に対しては思い入れがある。それと同じ。じゃ、音楽を絵にすればいい。やってみよか。


ショパンの曲で、まずはワルツ7番。アニメーション『戦場でワルツを』のテーマ曲。現実ではない記憶の中でイスラエル兵が軽機関銃を乱射しながら踊っている。このシーンにワルツ7番が流れる。華やかで美しい曲。シーンとのバランスが、ありえないほどマッチしている。

描いてみた。が、戦場シーンと結びつかないあでやかな曲なので違和感がある。


ショスタコーヴィチの舞台管弦楽のための組曲第2ワルツはどんなイメージか。ちょくちょく映画に使われるが、タイトルはない。旧ソ連の映画『第一軍用列車』のオリジナル曲で、素人楽団により、最初と後半部分で演奏される。軽快でありながら哀愁を帯びた名曲だ。

ジャズ組曲の第2ワルツという誤った表記が長らく使われていた。当初の資料不在により混同したようだ。今でもそのミスをコピペした間違いがネットに散見される。発表された当時、曲の価値が正当に評価されていなかったためだが、こういうミスはなかなか駆逐できない。


同じく映画音楽で『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲『Merry Christmas Mr. Lawrence』(作曲は坂本龍一)。映画での使用例は『戦メリ』以外にも複数ある。

どこが『戦メリ』なのかという絵です。まあこういうイメージです(どこが?)。


もう一つ映画音楽。『ピアノ・レッスン』のピアノ曲『楽しみを希う心』(作曲はマイケル・ナイマン)。これは他の映画に転用されていない。『ピアノ・レッスン』の曲という印象が強すぎるのかも。映画から独立したピアノ曲として聴いても名曲の域に入るので、一度は聴いてほしい曲です。

なんですねんこれ適当に描いてるだけちゃうか、というツッコミは限りなく正解に近いと思う。


音楽全体からピックアップするのでは多すぎるので、映画との関連曲に限定しよう。それでも多すぎるけど。

アニメ『アリーテ姫』の曲。『クラスノ・ソンツェ Krasno Solntse』(作曲:千住明、作詞:オリガ)。北欧っぽい空気を感じさせる歌です。

よく考えらこのアニメ、観てません。なのでこれもその場で適当にひらめいたイメージです。


伊福部昭の『日本狂詩曲』第2曲〈祭〉は映画オリジナル曲ではありません。『ゴジラ』(1954年)に使用されていますが、それ以前の複数の映画にも使用されてます(それ以後の映画にも)。

土俗パワーが炸裂するこの曲。残念ながらこのパワーに対抗しうる力は僕になかった。


取り上げてみたい曲は多い。が、紙数に制限があるのでここまで。『鴛鴦歌合戦』や『がんばっていきまっしょい』の主題歌などもやってみたかった。映画のテーマ曲にはすぐれたものも多い。その気になれば第2弾もありかも。


ひょっこり通信 2023.6.18

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