掟破りのオードブル hors-hors-d'oeuvre百年に一度という経済クライシスを嘆いててもしかたない。ポジティヴに食生活の見直しを計る。安くて食いでのある素材の組み合わせを、思いつきしだい片っ端から試してみよう。サケの切り身を三等分し、三食に分けて・・なんてことはしません。 [天ぷらもどきうどん] エビ天のかわりに天かすを入れてみました。プランターから採ったネギと、天かすのみのうどん。これでも天ぷらうどんっぽい味わいになる。が、やはりエビはどこにも入ってない!(当り前) [納豆おにぎり] おにぎりの具をあれこれ考えるのです。安くて栄養があって、それなりのヴォリュームがあって。ということで納豆を入れます。 納豆は安いですね。お好み焼きにも入れますが、カレーはまだ試したことありません。これはちょっとこわいかな。みそ汁に入れるというのをどこかで読みました。想像がつきません。 [タコヤキバーガー] 四条大宮近くのお好み焼き屋にタコヤキバーガーなるものが売られていた。試しに注文すると、なんと、エビせんべい2枚にタコ焼き1コをはさんだだけのショボイ代物! ふだん買い食いも外食もしない僕でも、ハンバーガーが100円とは安すぎると思った。でも、バーガーじゃないのでこれは虚偽表示。 メニュー見たときは「掟破りな組み合わせ!」と小躍りしたものだ。まあ、味は悪くなかった。量的には食った気はしないが。 タコ焼きサンドなんてのはどうだろうか。4コぐらい食パンにはさむと、けっこう食べた気になれるのではないか。 [おにぎりサンド] おにぎりサンドは作ったことある。映画『花とアリス』で蒼井優が作っていた。反則技だと思った。即、まねした。 弁当箱に入れ、映画館で食べた。これは失敗。おにぎりの湿気がパンに移って、べちゃべちゃ。別々に入れて食べる直前にサンドしなければならない。映画では別々にしてなかった記憶がある。 駅の売店で「おにぎりサンド」という表示を見たときはどきっとした。「おにぎり/サンド/あります」の一行ごとの改行。まぎらわしい書き方するな!(誰も勘違いせん)。 [無洗米] 反則といえば、僕は無洗米でもないのに米をとがないで、そのまんま炊いてます。においに敏感な人ならヌカ臭を感じ取れるのだろうか。僕は感じませんし、味も気になりません。鈍いんでしょうか。 [牛脂トースト] 映画『ヴェラ・ドレイク』は終戦直後の英国という設定ですが、パンに牛脂をつけて食べてるという貧乏人が出てきました。いくらなんでもこれはひどい。そもそも牛脂は溶ける温度がバターやマーガリンよりずっと高く、溶けてくれません。 梅干をマーガリンと練り合わせてトーストというのは悪くなかったですが。 [生クリームそば] 映画『幸福な食卓』で出た珍しいものは、そばに生クリームをあえたものでした。これなどはわりとまともかな、という気もしますね(どこが?)。試したことはありません。 [素ラーメン] 忙しいときは素うどんですが、やはりうどんだけでは寂しいのでネギぐらいは入れます。ラーメンは平気で素ラーメンしてしまいます。インスタントは中に細かい具が入ってるせいでしょうか。スパゲティはさすがに素スパゲティとはいきませんね。 [麦飯] 麦100%の麦飯って、どんなのだろうと思って、作ってみた。日ごろ、米の味など意識したこともなかったけど、米のうまさを再確認した。麦だけでは食感がぼそぼそ。味はまったく感じられない。ゴムの粒を噛んでるみたいで、食べ物を食べているという気がぜんぜんしない。米麦半々ぐらいがちょうどいい。 [ビーフシチュー] 新聞の三谷幸喜のエッセイにあったエピソード。「粗食セット」を作って朝食に出したら、つれあい(小林聡美)に「これほど貧乏臭い料理は見たことがない」と言われたそうな。そのとき僕が食べていた夕飯のおかずよりも豪華なのを「貧乏臭い」と言われ、軽いショックを受けた。ちなみにそのとき食べてたのは、ビーフ抜きのビーフシチューでした。 ※hors-d'oeuvre = オードブル(仏語) horsは「番外」というか「外側」みたいな意味です。 ひょっこり通信 2009.3.15 |
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