発想力トレーニング


木魚チャカポコ

雑事や家事をこなしてるとき、ふとアイディアやネタ、イメージがわく。常時やっている作業では頭がお留守状態。暇をもてあました頭が動きだし、何かが出てくる。出てくるものとそのときやっていることとは無関係。

浮かんだものをその場でメモしないと、かなりの確率で失われることは、経験から知っている。作業を中断できず、「あとで」と思ってしまう。忘れてから取り戻そうとしても、遅い。こういうことは幾度となくくり返されている。


毎日のアイディアメモを記録し続けていた。習慣化するとアンテナが立ち、出やすくなる。習慣がヒトを形作るというのは僕の持論。習慣化し、積み重なったものが自分自身になる。

アイディアメモは、2009年の5月13日から、ちょうど10年後の2019年の5月13日まで続けた。一日1コ、何かアイディアやネタ、プラン、イメージをひねり出す。それを記録し続けた。10年続ければ十分だろうと思い、打ち切った。

10年なので3650コ以上になる。実現を前提とはしない、思いつきだけでよかった。それでもざっと見回したところ、半数以上はなんらかの形で実現していた。

新釈図解辞典大誤解のネタも多かった。ボツになったものも多い。「日当あるところには、賛同あり」「ドッグフードを持ってドッグを制する」「取り継ぐヒマもない」「泥棒を見たら、人と思えん」「あとはノートなし、ヤマ張るよりなし」「ミノもブタもない」など。つまらんネタを記録してる。しかしひょっとしたら採用したのより、案外気が利いてたりして。


当然のことながら、常識的な感覚にとらわれてたら画期的なアイディアは出ない。「りんごの色」と言われて「赤」と答えてしまう人は常識感覚に縛られている。茶色でも紫でも肌色でもOK。常識を逸脱する過激な思考と感性が発想には求められる。さて、ミカンは何色かな?


発想はどこから湧いてくるのか。発想したい方向へ日常的に意識を向けておくと、いつかひょいと出てくる。焦らなくていい。欲張ってあっちもこっちもと分散させると、当然のことながら効果は薄い。

一所懸命に頭を絞ったら出る、ということはあまりない。むしろ、ふっと気を緩めた瞬間に出てくる。頭が流動的な状態になったときがチャンス。

眠りに入る直前とか、目覚めるときに、頭は縛りから解かれ、自由に動く。あるいは先に書いたように、ワンパターンな雑用をしているとき。ぽろっとこぼれたものをうまくキャッチする習慣ができているだろうか。

ヴィジュアルイメージは、なぜか一晩寝たあともしっかり残る。言葉や文章は確実に忘れてしまう。なので寝入り前のムニャムニャタイムはヴィジュアルタイム。朝はそれ以外のイマジネーションタイム。そういうふうに使い分けている。これが通用するのは僕だけだろうか。そもそもヴィジュアル制作する人が少ないか。

朝は疲れも取れ、頭が最も自由に動くとき。夢から覚醒夢に移行し、イマジネーションタイムに移れば上等。覚醒夢というのは、展開をコントロールできない通常の夢に対し、覚醒する直前、自分の意思でコントロールできてしまう夢です。そこから自然にイマジネーションタイムに移行すると、発想が湧く。常時テーマを頭に置いてることが前提です。


発想は発想だけに終わることはない。実現や発表のためのプロセス組み立てが不可欠。原稿を書くとか、イラストを描くとか、その他の制作物を作るなど。それらを発表もしくは発信して、発想は完了する。

そこで発信力が問われるわけだが、残念なやり方を続けている人がいる。自分視点のみで発信し、ユーザー目線を欠く。なので相手の心に届かず、スルーされる。

目線の転換ができないのは、そういう習慣がないから。だからこそ今転換すべきなのだが、やらない。反応がなく、うまくいってないことはわかっても、なぜスルーされるかを突き詰めて考えない。

自分の思いを込めることは必要。でもそれだけでは相手の心に響かない。ほんのちょっと視線をずらすだけで効果的な発信ができるのにな、と思うが、言っても理解されない。


発信力トレーニングに関してはまたあらためて書きたい。大きなテーマなので、ぱぱっと簡単に説明するわけにはいかないのだ。


ひょっこり通信 2020.2.9

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